天体ショー
力がみなぎるような新緑が眩しい季節になりました。
厚手の上着は脱ぎ捨てて服装は軽やかですが、よく晴れた日中はすっかり初夏の陽気で、
すでに時折吹く爽やかな風が待ち遠しくもあります。
* * *
さて、先日5日から6日の夜にかけて観測されたスーパームーン、皆様はご覧になりましたか。
楕円形の軌道を描く月が地球に最接近した時の満月と新月を「スーパームーン」と呼ぶそう。
(個人的にはあまり色気のある呼び名とは言えない気がしますが。)
NASAによると大きさは通常時よりも最大14%増、明るさは30%増だったそうです。
残念ながら日本では満月は昼間だったので、全力のスーパームーンとはならなかったのですが
大きさはともかくとして、澄んだ夜で明るく美しい月を眺めることができました。
レアな天体イベントとしては、次は5月21日の金環日食です。
月が地球から遠い時に日食が起き、月が太陽を隠しきれず、太陽がリング状に見える現象で、
今回はそれが見られる金環日食帯が日本列島の南部分を横断している為、金環日食、
または大きく欠ける部分日食が日本の広範囲で観測できるという点では特別でしょう。
だって次の日本国内での金環日食は、2030年6月に北海道、2041年10月に近畿北部~東海
ですからね。これは結構レアと言われるはずです。
良い感じの環に見えるのは東京、静岡、鹿児島あたりだそうですが、広島でも大きな欠けを
確認できそうです。ちなみに広島は6時16.8分に欠け始め、8時49.6分に終わりで、最も大きく
欠けるのは「7時27.7分」とされています。
まだあります!
今年は天体イベントの当たり年!
6月6日には金星が太陽の前を横切る「日面経過」が全国で見られます。
肉眼でも日食グラスを通してなんとか黒い点が確認できそうです。
こちらはなんと243年に2~4回の割合でしか起こらない稀な現象なのだそうです。
しかも幸いなことに7時過ぎ~13時過ぎまで約6時間、その全行程を観測することができます。
ちなみに次回の日面経過は2117年12月、と100年以上も先のことになってしまいます。
今現在赤ちゃんでない限り、もう私たち大人が見られるチャンスはごく僅か!
皆さんもご覧になってみてはいかがでしょうか。
あ、その際は日食グラスの使用と、周囲の安全確認をお忘れなきよう。